5.1サラウンドでS.G.T.ペパーズの音世界を体験
2020年1月19日(日)、バング&オルフセン日本橋にてワールドスタンダードの鈴木惣一朗氏とビートルズ研究家の藤本国彦氏をナビゲーターに迎えて『ビートルズ50周年記念エディションを 5.1サラウンドで聴く会 by 90rooms 第一回 S.G.T.ペパーズの音世界を知る!』 と題したトーク&リスニング・イベントが開催された。
ビートルズの作品は、ここ数年50周年記念エディションとしてそれぞれのアルバムのリリースから50年目にあたる年に発表されており、その中の目玉となっているのが5.1サラウンドにリミックスした音源である。このイベントは、その5.1サラウンドになった音源をアルバムごとにBeolab 90を使い、最高の音環境で体験しようというシリーズ企画。
今回は第1弾として2017年にリリースされた『サージェント・ペパーズ・ロン リー・ハーツ・クラブ・バンド』50周年記念エディション をビートルズマニアとして著名なお二人のトークと共に聴く事に。
5.1サラウンドの再生という事でBeolab 90、Beolab 50、Beovision Harmony 77の3機を使った超豪華な空間に、音楽家の鈴木氏が入念にバランスの確認をし来場者を迎えた。
イベントは満員御礼の中スタートし、音が流れると来場者は皆じっくりと一つ一つの音を確認するように聴き入っていた。さらにリラックスした雰囲気の二人のトークではマニアックな内容ながらビートルズ好きな来場者たちからは笑い声も多く聞かれた。
最後に鈴木氏と藤本氏のお二人に今回の感想を聞いてみた。
藤本
「S.G.T.ペパーズの臨場感とバンド感が圧倒的に伝わり、50年前のくすんでいるイメージだった部分がクリアにシャープに聴こえましたね。特にリンゴのドラムがしっかり聴こえバンドの骨格がしっかりしたので、アルバムの特徴であるカラフルさや面白さがよりわかりました」
鈴木
「B&Oのスピーカーで聴くと楽器の細かな輪郭まで聴き取れるようになったので、実際にポールやリンゴの演奏しているフォームまで目の前に見えてくるような感覚がしてビートルズの演奏の上手さがわかったのは大きいですね」
藤本
「あと、やっぱりボーカル、コーラスワークも鮮明に聴えて良かった」
鈴木
「スピーカーだとイヤホンではわからない音場が空間として感じられ、聴くことが『体験』になりますね」
今後、こちらのイベントはシリーズ化をしていくという事で、次回は3月8日「ホワイト・アルバム」を予定している。